ボルネオ旅行③ -キナバル山 登山(本番編)- (2016/8/2~4)
前回、前々回とばじの方が書いておりましたが、
今回はすぬぬが書いています!
いよいよキナバルの登山編についてお伝えします。
登山は、
①1日目のキナバル公園観光&前泊、
②2日目前半、2000m付近から山小屋までの6キロ、
③2日目後半~3日目m山頂アタック+Via Ferrata+下山、
の3パートに分けてお伝えします。
結果から言うと、風邪と高山病(?)のせいで山頂アタックを諦めて下山してしまいました。。。
①1日目:キナバル公園観光&前泊
KK植物園、キャノピーウォーク、ラフレシア鑑賞、ポーリン温泉。
咲いていたラフレシアがちょうどあって入園できました!中国語でラフレシアのことを「屍花」と呼び、昔から本・TVなどでラフレシアの写真を散々見てきたからか、相当大きくて華麗な、匂いも漂うお花が自分のイメージに残していました。が。。。その日に出会ったのは直径約75cmのラフレシアでそれほど大きく感じずがっかりしました。日に当たらない、黒いビニールを被った棚に囲まれ、黒い土の上にあるただの静かなラフレシアでしたよ。Wildでもなく、じっくり見ないと鮮やかさを感じない、匂いもなく、近くにいる昆虫もなく、私たちみたいな観光客に見せるために育てられたお花って感じかなあ~陰湿なところで意図的に育てられていたことが少し意外でした!
キャノピウォークは森の中で吊り橋を歩く感覚で、写真にある東南アジア感たっぷりな木も途中で見え、楽しかったですよ!
ポーリン温泉は、もともと特に期待していなかったんですが、本当に予想通りでした。笑
夜はRock Hostelに宿泊。
幸運にも個室を用意してもらうことができ、シャワーもすることができました。
夕食は以下の地図でいうところの、Visitor Centre Buildingで食べました。
日本人(男)の誕生日ということで豪華な夕食!!!
②2日目前半:2000mから山小屋までの6キロ
集合場所で私たちの登山ガイドBenjamin Velonicaと初めまして!体調が悪い時にいつでも気軽に声がかけられる雰囲気優しそうな女性で、少し安心しました。何個か書類にサインして、いよいよ出発。出発直前に既に小雨が降り始めていました。雨具を持っていないので、その場で買おうと思ったけど、売ってなくて諦めてしまいました。この諦めが、後々の悲惨な体験に繋がるのでしたよん。。。悲惨の連鎖が始まった!!
最初の1キロは楽でした。上の山小屋まで4、5回くらい休む場所が設けられて快適でした。休む場所は簡単なテーブルとイスがあり、ランチボックスもそこに座って食べていました。かなりいいペースで歩いていたので、ガサガサなランチボックスでもおいしく感じました。サンドイッチ、揚げチキン、(大好きな)ゆで卵、リンゴ、クッキーが入っていたランチボックスでした!実は私はこのランチボックスをとても懐かしく感じました。なんと。。。キリマンジャロに登った時のランチボックスの中身とほぼ一緒だったのです。笑
野生リスがとってもaggresiveでした!積極的に食べ物を奪いに来るリスでした。。。汗。気を付けないと指が噛まれちゃうよ。。。!
途中から。。。小雨から本降りに変わって、着ていたMammutのジャケットがどんどん雨に負けはじめて水に濡れました。まあ~なんとかなるでしょう~と思っていたけど、雨も風もどんどん強くなっていきました。リュックはばじが背負ってくれたので、私は手ぶら登山で背中が特に寒かったです。MammutのジャケットはGoreTexなのですが、二・三回洗濯機でがっつり洗ったせいか、全然防水も撥水も何もならなく、プラス普通の、防水機能なし・登山専用じゃないズボンで、全身濡れで寒くて震えてました。。。
このままじゃ絶対風邪を引いて山頂に行けなくなってしまう予感がし始めました。。。そうなる前に、なんとかしなきゃ!と思って、ばじに「先に登っちゃってもいい~?」と聞いて、「おお、もちろん!」と答えてくれたので、よーし!速いペースで先に登っちゃえ!と決めました。私たちのガイドさんはどちらかというと、途中の他のガイドさんとおしゃべりしながらゆっくりなペースで進んでいた感じで、かつ登山道は単調で迷う恐れがないので、一人で先に急ぐことにしました。。。途中森林限界に達したようなところで強風が恐ろしく、やはりばじを待とうと迷いましたが、なかなか現れなかったので、寒さ回避を優先してまた一人旅を続けました。。。途中ですれちがった登山者の傘やレインコートを見る度に、羨ましいなあ~と何度も思いましたよ。。。1キロでも、いくら重くても、次の登山からは絶対持っていこうと心の中で決めました。
どこからきたか分からないエネルギーで13:00頃にVia Ferrata参加者用のPendant Hutにやっっっと到着しました!!!寒くて脱力感はんぱなかったです。ばじも40分後に到着!お互いに大丈夫かとずっと心配してたので、再会の喜びで感動しました。。。(泣)><
③2日目後半~3日目:山頂アタック+Via Ferrata+下山
暖かいお茶を何杯も飲み、少し落ち着いてからジェンガーを遊んでました~1時間後に、太陽が出てきて、一刻でもそのありがたい暖かさで服を干したいと思って、山小屋の外に干していました。太陽に感謝の気持ちばかり!!
4時頃になってからはVia Ferrataの説明会でした。シミュレーションをやりつつ、少し恐ろしく感じました。明日本当に大丈夫なのかなあ~と。
晩御飯は大好物の鳥のスープもあり、全体的に美味しかったけど、食欲があんまり良くなく、風邪気味でした。本当に明日登れるか?!とだんだん心配し初めました。。。
寝るところは上下2段のベッドで、寝袋が付いていました。8時頃に寝て、11時頃に起きましたが、体が熱くて熱っぽかったです。。。ばじを起こして色々と話した結果、アタックを諦めることにしました。。。泣
深夜中にずっと雨だったし、外は寒そうでしたので、アタックするのはどうしても無理だろうと思いました。
夜明け後に暖かくなるのを待って朝7時頃に下山し始めました。高度が下がることに連れ、体調がだんだん良くなってきたので、ばじは風邪ではなく、高山病ではないか?!と言っていました。
下山途中に登ってくる登山者たちとガイドさんたちにちょこちょこすれちがい、私たちの下山時間はあまりにも早すぎたので、Velonicaさんがいちいち状況を説明したようでした。
とにかく悔しかったですね。。。雨具があれば!もっと慎重に準備しとけば良かったのに!と色々と反省しました。今までの登山はいかに良い天気に恵まれてラッキーだったのか、自分がいかに甘かったのか、やっと分かりました。山の天気は本当に瞬間に変わるもので、山は憐憫も配慮もしてくれない。心構えがもっとできなくてはならなかったなあ。。。次に生かします!!!
ボルネオ旅行② -キナバル山 登山(準備編)- (2016/8/2~4)
ばじです。
ボルネオ旅行のうち、キナバル登山について書いていきます。まずは準備編です。
簡潔にまとめると、
便利な旅行会社様にお願いしたことで、スムーズに登山に進めました。
しかし、一方で事前調査不足により手痛い被害を被りました。
詳細を書いていきます。
移動手段、宿泊施設の手配
キナバル登山は1泊2日で登るのがメジャーです。
ペースに自信の無い方は稀に2泊3日で上るようです。
1泊2日の場合、標高3,200m付近にいくつかレストハウスがあり、そこで睡眠して明朝に山頂にアタックします。
ちなみに日帰りは理論上可能なようですが、ゲートが時間管理されており、時間を過ぎると閉じてしまうので相当な健脚でないと難しそうです。
さて、まずはレストハウスを予約しなくてはいけません。Sutera Sanctuary Lodgesという団体がレストハウスを管理しているので、websiteを訪れてみます。
http://www.suterasanctuarylodges.com.my/
建設中・・・。
そういえば私が以前にイラン旅行のためにビザ申請しようとした時も、イラン大使館のぺージが建設中で困ったなぁ・・・。その時は現地での申請でなんとかなりましたが。
気を取り直し、上記指示に従ってFacebookを訪れてみるとメールアドレスを発見。メールを通してロッジの空き状況を確認・予約することもできそうです。
ただ、私達は準備段階でコタキナバルへの出発が2週間後に控えている状況でした。(フライトは先に取りました)
メールの返信が遅い、何往復も掛かってしまう、などから予約まで時間がかかってしまうと出発までに予約ができないリスクがあります。そこで日本の業者経由で予約することにしました。費用を抑えたいのであれば上記のように直接問い合わせる方法もありますよというご紹介です。
今回私達がお世話になったのはNCT文化の旅という旅行会社です。
1日目の朝にピックアップして貰ってそのまま登山というパターンもあるようでしたが、私達は体力温存して臨みたかったのでキナバル公園内前泊プランを選びました。
料金
1泊2日登山&ViaFerrata上級コースRM2220+公園本部前泊RM255
×27.5(NCT社換算レート)=68,063円(1人)
また、上記に加えて今回RM130 (3575円)/人で「キナバル公園&ポーリン温泉訪問ツアー」をプラスしました。
本来、もう少し高い料金のようですが送迎にプラスして混ぜ込んでいただくので少し安めにしてくれました。
公園本部前泊は運よく、Twin shareというロッジタイプが空いていたので、そこに泊まることができました。
通常RM315/1人のところが少し安く、RM255/1人で済みました。勿論2人部屋です。
ViaFerrataとは
これは、山頂登山後にキナバル山の急峻な斜面をロープなどを使って進むアクティビティ。これが無ければRM2220でなく、RM1750となるようです。
ただ、世界最高峰の地点でできるViaFerrataであり、動画も見てみましたが面白そうなので参加することにしました。
登山の難易度
富士山を少しステップアップしたような難しさです。
運動不足と感じる方はキナバル登山の3~4か月前からトレーニングを始めたほうが良いと思います。
持ち物
通常の登山と同じです。登頂日は暗い中での出発なのでヘッドライトをお忘れなく。
が、一つ大きな違いを上げておくと東南アジアの雨は物凄いです。
一度降るともう土砂降りで激しいので、濡れる衣服だと一気に対応が奪われます・・・。これのせいで私たちは・・・。
そのため、GoreTexの上下、靴の持参は必須です。洗濯などで撥水、耐水機能が失われぬよう管理は十分注意してください。
リュックは1人30Lくらいになると思います。
登山の結果は次回から。
ボルネオ旅行① -なぜ、ボルネオ島へ?- (2016/8/1~18)
こんにちは。
ばじ(日本人男)とすぬぬ(台湾人女性)です。
2016年8月1日、マレーシア航空MH0081便で成田 => コタキナバルへ。
私たち二人は転職により一ヶ月の休みを得たので、その海外旅行先としてボルネオ島を選びました。
人生でも数少ない1ヶ月もの長期休暇・・・。私達がボルネオ島を選んだのは以下3つの理由です。
1.キナバル山に登る
2.ボルネオの綺麗な海でダイビングを楽しむ
3.リゾート地でゆっくりして、リフレッシュする
1.キナバル山に登る
山好きとしては、せっかく長期の休みが取れるのであれば、海外登山に挑戦しない手はありません。
ボルネオ島には東南アジア最高峰のキナバル山があります。標高が、富士山を凌ぐ4095mもあります。ただし特殊な登山スキルは必要無く、富士山と同様に1泊2日程度で登れます。
実は私達は海外登山は人生2度目で、1度目はアフリカのキリマンジャロに登っています。(詳しくはまた別の記事で書きます)
そういう事情もあって、「1泊2日のキナバル登山は4泊5日だったキリマンジャロ登山に比べれば楽に決まってる!サクッと行って楽しもう!」くらいに考えていました。これが大きな間違いであったことに気づくことになります・・・。
それはともかく、海外の高山に登りたかったのが1つ目の理由です。
2.ボルネオの綺麗な海でダイビングを楽しむ
私達2人は、2015年に葉山でPADIのOpen Water Diverのライセンスを取りました。
取得後にアフリカ・ザンジバルの海で一度ダイビングをしたのですが、これがVisibility(視界、水の透明度)がイマイチで、私達の期待値を下回るものでした。
(葉山は色々ともっとひどかったですが。)
そこで「綺麗な海でダイビングを楽しみたい!」と思ってネット検索して見ると、ボルネオの海について良い評判を見かけます。
その中でも特に、シパダン島の海は格別とのこと。しかし、残念ながらシパダン島のあたりはフィリピン海賊による誘拐事件の被害が発生し、外務省から渡航中止勧告が出ております。
それでも東側のコタキナバル周辺の島の海もかなり綺麗なようなので、ボルネオはダイビングにも良い場所だと思いました。綺麗な海が2つ目の理由です。
3.リゾート地でゆっくりして、リフレッシュする
冒頭にも書きましたが、今回は転職時の隙間期間を使っての旅行です。そのため、予定を詰め込んで学生バックパッカーのようにハードに旅行するよりも、のんびりする時間も持って、これまでの仕事の振り返りと新しい仕事への気持ちの切り替えに時間を使いたいと思いました。
今回の旅の本拠地に選んだコタキナバルには、ゆるい1日ツアーも数多くあり、リゾートホテルも多くあるので、ゆっくり過ごすにもいい場所と考えました。
旅行先の検討の段階では、スロベニア - クロアチアを旅行する案もありました。スロベニア最高峰のトリグラウ山を登り、アドリア海でダイビングするプランです。しかし、南北に長い旅程になってしまうので、どうしても移動が多くなってしまいます。
それでは、3のリフレッシュが果たせず次の仕事へのモチベーションを醸成できないと思ったので、この案はまたの機会に、となりました。
次回以降の記事で、1,2,3のそれぞれについて詳しく書いていこうと思います!