ボルネオ旅行④ -グヌン・ムル国立公園- (2016/8/14~16)
今回は、ばじがグヌン・ムル国立公園の訪問記を書いていきます。
グヌン・ムル国立公園とは?
片方はキナバル公園で、もう一方がこのグヌン・ムル国立公園です。
なぜ、グヌン・ムル国立公園に行ったのか?
当初、コタキナバルで2週間半の滞在を決定し、地球の歩き方やるるぶを読みながらボルネオ島のどこを訪問するかを検討しておりました。
・サバ州東部のサンダカンに行ってオランウータンに会う
・シパダン島に行って絶景の海でダイビングをするか
・ブルネイに足を伸ばしてリッチな都市を見る
・インドネシアに行ってみる
・KLに行ってみる
上2つはフィリピン海賊で治安の不安があったので却下しました。海賊については別記事で触れる予定ですが、ボルネオ島では海賊事件がちょくちょく起きています。
グヌン・ムルと下3つを検討していたのですが、自然思考の私たちの心を掴んだのはグヌン・ムル国立公園でした。主な路線は、コタキナバルかミリからなので、せっかくコタキナバルに滞在しているこのタイミングで行っておくべき!というのもありました。
グヌン・ムルの楽しみ方(例)
王道コース:4大洞窟を楽しむ
オプション①:ピナクル訪問をプラス ※急峻な岸壁が見どころ
オプション②:ブルネイ訪問をプラス(ムルから近い)
上級者:
登山コース:ムル山(2,367m)に登山 ※3泊4日
探検者コース:アドベンチャーケイビング 洞窟内をびしょぬれになったり登ったり這ったりして進むコース
せっかく行くなら一番おもしろいやつを、、とムル登山、アドベンチャーケービングもやりたかったところですが。
登山は残念ながら、日程が収まらず断念。
アドベンチャーケイビングは蛇とも遭遇することがあるようで、すぬぬが蛇無理とのことです。実際現地に行ってみて、難易度が相当高そうなことを実感しました。真っ暗闇の中、何がいるかもわからない状況、引き返すことが難しい・・・。我々には敷居の高い楽しみ方に感じました 笑
我々はシンプルに4大洞窟を訪れるだけにしました。ホテルが豪華なこともアクティビティをシンプルにした理由です。
今回の旅程(2泊3日)
2016/8/14
コタキナバル=>ムル空港へ移動
4大洞窟のうちDeer Cave, Langs Caveを訪問
2016/8/15
4大洞窟の残りWind Cave、Clear Water Caveを訪問
2016/8/16
正午の便でコタキナバルへ
詰め詰めで行けば1泊2日もあるようです。
ちなみにこの区間の飛行機の便はかなりの頻度で遅延・欠便するようです。
例にもれず、我々も行きで遅延しました。。笑
今回の費用
キナバル登山と同じで、NCTさんにお願いしました。
一人$290でした。
あのMarriott2泊とガイド2日間の料金です。
http://www.marriott.co.jp/hotels/travel/myymu-mulu-marriott-resort-and-spa/
航空券代は各自で取るようにとの指示のため、自分で取りました。
これは欠便、遅延が多いので航空券までパッケージにできないのだと思います。飛行機側のずれによるツアー不履行は旅行者の責任ということですね。
航空券は一人、341.8MYRでした。当時は1MYR=25JPYくらいだったので、8,500円くらいですね。安い。
ちなみにマレーシア航空の保険は安っぽくてつけても意味がないので外したほうがよいとアドバイスをもらったので外しました。
実際に行ってみて・・
1日目
さて、MH3257便、12:50発でコタキナバル=>ムルへの予定でした。約1時間のフライトでそのあとDeer Cave, Langs Caveの2つをゆっくり訪問・・。
のはずが、空港に行くと飛行機が遅延とのこと。というか搭乗ゲートで待っていると親切な旅行者が教えてくれた。「なんで教えてくれないんだマレーシア航空!」と思っていたが、航空券をよくよく見ると、フライト時間がしれっと14:50分に変更されている・・。え、一言教えてよ。。
申し訳程度にMeal Coupon(マクドナルド、ケンタッキーで使える)を貰うも。相方すぬぬの腹の調子が悪くその場で待機し、私はパンを買ってきて食べることにしました。ただ、マレーシアのケンタのお粥はなかなか美味しいので、一度食べてみてください。
遅れること2時間、飛行機が離陸し、我々は16:00頃にムル空港に降り立ちました。
そこで現れたガイドPhilipps。彼はナイスガイでした。
明日4大洞窟を一挙に見るプランに変更かなーと思っていたら、「さぁ今から急ぎ足で行こう!」とPhilipps。今から回れるのかい。
ここら辺までトラブルに慌てて写真が全然無いですねー。。
公園からは急いでLangs Caveへ。道は尾瀬のように木道でしたが4kmくらいありました。
迂闊にサンダルで来てしまった・・・。
↓Langs Cave
Langs Caveは鍾乳洞がとても綺麗でした。
想像力のある人ほど岩の形を何かに例えるのがうまいらしいです。私はさっぱりでした。
↓Deer Cave
巨大な横穴で、航空機も中に入るそうです・・・。
内側から入口を見るとリンカーンの横顔に見える。ほんとに。
逆側の奥は通称「Eden's Garden」
何かと名称が欧米系ですね。ここら辺の探検者はイギリス人が多いようです。旧植民地だからでしょうね。
迫力満点でした。グヌン・ムルのハイライトは間違いなくこのDeer Cave。
そしてこの洞窟にはおびただしい数の蝙蝠が住んでいます。その数200~300万羽。
洞窟内の地面は蝙蝠のフンでいっぱい。そしてそのフンを食べるゴキ○リでいっぱい。この洞窟内で循環ができています。
↓Dragon Fly
グヌン・ムルといえばこれ。蝙蝠たちが夕方に一斉に餌を求めて飛び立ちます。蝙蝠を狙う鳥たちに襲われないように集団で隊列を組むようです。この光景が40分くらい続きます。Well Disciplined・・。
全体で、一日で15トンくらいの虫を食べます。それでも虫が枯渇しないとは、一体どのくらいの虫がグヌン・ムルにいるというのか・・・。
是非とも生で見てください。
急ぎ足で回ったため、非常に疲れました。
Mulu Marriottで快適なお休み。部屋は綺麗でしたがロビー・食堂と部屋が非常に遠かったです。おまけに部屋にWi-Fi無し。というよりロビーのWi-Fiも弱すぎてほぼネット無し生活でした。
2日目
Wind Cave, Clear Water Cave
川をモーターボードで遡上し、2つの洞窟へ。
Clear Water Caveはかなり大きな洞窟で、ここでしか生えない植物がいるようです。
一方向からの光を吸収して活動するバクテリアにより石が分解されてこの形になったそう。
その名の通り、洞窟が水をろ過してくれるので、ここから流れ出る川は澄んでいる。ちょっと泳ぎました。
隣では楽しそうに泳ぐドイツ人家族。やんちゃ3兄弟が楽しそうでした。
私はスロベニアのボストイナ鍾乳洞を見たことがあるので、正直、改めて驚かされることはありませんでした。迫力では完全にあっちが上でしたね。
お昼はPhilippsの奥さんお手製のお弁当。うまかったです。
Philippsは数年前に、NHK番組でガイドを務めたこともあるほどのベテランガイド。彼は仕事に誇りを持っていてグヌン・ムルを本当に愛していることが伝わってきました。毎日新しいことを学んでいると言っておりました。ガイドについては大満足。
最終日
午前中はMarriottでゆっくりし、正午の便でコタキナバルへ。
感想
ベテランガイドのPhilippsのおかげで満足のいくグヌン・ムルツアーができました。飛行機の遅延も彼のおかげでリカバリできました。
彼が語っていた鍾乳洞内部が形成されていく過程や岩石の名前など、もう少し事前に英語を頭に入れておけば深い理解が得られたと思うと惜しい思いです。
蝙蝠のDragon Flyが圧巻でこれだけでも訪問の価値ありです。