ボルネオ旅行⑥ -海賊・水上村- (2016/8/1~18)
今回はすぬぬが書いています。
すぬぬは割と慎重派で、命の危険があるところに冒険したりすることまでしたくはないです。プラス、前回のキリマンジャロ旅行で色んなひどい目に遭ったので、「事前調査をしておけば、あの嫌なシチュエーションを経験せずに済んだかも」と悔しかったので、今回のボルネオ旅行はきちんと事前調査を行いました。
旅行先の国や地域によって危険・リスクの種類も変わってきます。何年か前に、マレーシアのポンポン島で外国人が海賊に誘拐された事件が記憶に残っていたので、まず、そのポンポン島はどこにあるかを調べました。まさか。。。それが私たちの今回の目的地であるボルネオ島だとは思っておりませんでした。。。怖い。その関連記事によって、今回のボルネオ旅行において、気を付けるべきは「海賊」だ、と私の心の中で決めました。
参考:
【台湾情報】マレーシアで誘拐された女性が解放される。驚愕の人質生活とは(台湾の反応)
今回は、
「①すぬぬが事前調査で何を調べてきたか、それがスケジュールの組み立てにどういう風に反映されたか」
「②実際に現地を旅行した感想」
「③水上村について(おまけ)」
を皆さんにシェアしたいと思います。
①今回の事前調査&旅程組み立てへの影響
<全体>
まず、地球の歩き方&「外務省 海外安全ホームページ」を参考にしました。
現時点は下図のように、ボルネオ島の東・北側の離島は十分要注意な地域だと色づけられています。シパダン島など世界十大Diving pointに興味があったのですが、それらは真っ先に諦めました。
さらに、Web上の色んな記事を集めてきた結果、やはりサンダカン、センポルナの辺りは海賊による外国人誘拐事件が頻発していて要注意みたいなので、それらの地域に行くことも諦めました。
<ダイビング>
JTBパッケージツアーのMantanani島ダイビングも申し込みましたが、海賊情報を色々と調べたあとに行くかどうかを迷いはじめました。Mantanani島はオレンジ色の地域に含まれているか微妙な位置であり、「近いなあ~怖いなあ~」と思ったからです。
JTBにも問い合わせました。上記の図はあくまでこれまでの事件によって作成された危険情報図とのことでした。そのため結局、最終的に行くかどうかの決定はやはり自分の判断が問われます。相対的に危険でない地域の中で唯一期待できそうなdiving pointなので、ビビりながらも行くことにしました!
<ホテル>
海に近いリゾートホテルNexus Spa&Resort(http://www.nexusresort.com/)に泊まる予定がありましたが、部屋を「Ocean view」か「Garden view」にするかで、ばじとめっちゃ喧嘩しました(笑)。普段なら迷いなくOcean viewを選択する私ですが、海賊が怖くてGarden viewにし、なるべく海から離れたほうがいいと、周りの人に不思議がられながらも一人で悩んでいました。。。笑。
結局Ocean viewにしました。実際に泊まってみたら、私たちの部屋は4階にあって海からもかなり遠く離れていました。。。><
http://www.nexusresort.com/The-Hotel/Hotel-Details/Nexus-Map
②実際に現地を旅行した感想
事前調査、そして現地にいる時の自分の警戒心のおかげか、今回は前回のアフリカ旅行に比べて割とスムースに進められ、困ったことなく済みました。
私みたいな心配性な人もいれば、せっかく海外に行くからには綺麗な景色を優先する方もいると思います。どちらにせよ、日本に長くいるとやはり周囲環境への警戒心、そして危機管理能力が下がってしまうので、海外に行く時は普段の倍以上神経を張っておかないといけないと個人的に思います。
大げさかもしれませんが、ソマリア、マラッカ、スールー海域は海賊が猖獗している3大地域なので、できる限る気を付けましょう!
③水上村
コタキナバル市内から見えるガヤ島の水上村はフィリピンなどからの不法移民が住んでいて危ないらしいです。「え?!市内からあんないに近いのに、危険な水上村があるんだ。。。」と不思議に思います。
今回は昼間の飛行機でKKからグヌン・ムルに行ったので、空中からKK周辺の水上村を一覧することができました。なんと。。。数多くの水上村の存在を気づきました。チョコレートブロックみたいに密度高く固まっていました。ずっと市内にいるとあんまり気づかないかもしれませんが。
離陸・着陸するたびに繁々な水上村光景が見えるので、毎回毎回不思議に思いました。政府はそれらの水上村に対してどんな位置づけで考えているのか?昼間に見る水上村はエメラルド色の海の上に漂っているように見えて綺麗でしたが、中の住民と生活環境を考えると色々と複雑ですね。。。
ちなみに内地にも水上村があり、それらを見回るパッケージツアーがあります。そちらは安全性が高いと思います。私たちもウェストン水上村訪問ツアーに参加しましたが、観光客専用のところで食事をして水上橋で散歩するくらいの、軽い程度の観光でした。
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追記:ばじ
すぬぬは準備段階から”ずっと”海賊を怖がっていました笑
ホテルのOcean/Gardenなどは完全に過剰な心配で笑い話ですが。
参考リンクにあったように台湾人で海賊被害が出ていることからもすぬぬに取ってはより身近な話題であったのだと思います。
海賊行為というと私もさっぱりイメージが湧かなかったのですが、映画「囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件」を観てみるとイメージがつくと思います。
※正直脚色によって伝えたいことにフォーカスが当たりすぎて、ドキュメンタリー性が損なわれている気もしますが、そこの批評は他の方に任せるとします。
要は誘拐して巨額の身代金を請求するわけです。
ここで払ってしまうと、国民が今後もターゲットにされるため払わない方針を一貫して取る国もあります。スールー海はフィリピンのミンダナオ諸島のあたりに今も少数ながら海賊がおります。マレーシアの東部はアクセスがしやすいため、海賊行為の対象となるのです。
我々が以前にタンザニアのザンジバル島訪問した時には、訪問中にWebを観ている中で過去にザンジバルでもソマリア海賊の被害があったことを知りました。
その時は何の心構えもできていなかったので恐怖を覚えました。
ソマリア海賊と言えば、映画「Captain Phillips」でよく描かれているので、観てみてください。
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Captain Phillips | Sony Pictures
海賊行為を改めさせるには武力による防衛機能を強化する方針もありますが、根本的に海賊を撲滅するには、地場産業を活性化させて、経済的に自立させることが不可欠のようです。
ソマリア海賊は「すしざんまいの社長が壊滅させた」とかいう記事をよく見ます。どの程度の効果があったのかわかりませんが、ドキュメンタリーなどあれば観てみたいところです。
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